河北新報
知的障害を持ちながら書に打ち込む山形市小白川町の山野井整さん(31)が、中国後漢時代の「張遷碑」(ちょうせんひ)の書写を完成させ、同市七日町の山形県芸文美術館(ナナビーンズ6階)で、初めての個展を開いている。12日まで。「張遷碑」は、405字の漢文を1文字ずつ写し、2年半かけて仕上げた大作。やや淡く、伸びやかな墨跡が見る者の気持ちを穏やかにする。初日の7日来場した山形市の主婦は「見ているとジーンとくる」と語った。「書くのが好きで、ずっと続けてきた。本当にうれしい」と山野井さん。何かを伝えたくて文字をつづるという人の営みが、また新しい出会いを呼んだ。
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