2010年3月27日土曜日

憂楽帳:和の後継者たち

毎日新聞 
指でくびれを付けたまんじゅうは、枝豆のさやの形をしていた。仙台市にある知的障害者の通所授産施設「まどか荒浜」が運営する喫茶店。枝豆をつぶしたあんこは甘過ぎず、口いっぱいに豆の風味が広がった。調理場をのぞくと10人ほどの通所者が懸命にあんを丸め、まんじゅうの生地を型に流し込んでいた。指導するのは和菓子店を経営する崎野光明さん(71)。「材料にもこだわっている」と話す。和菓子を包むなら和紙が似合うと、通所者たちは和紙すきの技を和紙職人から学んだ。

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