2011年3月5日土曜日

東金女児殺害:深い審理実現せず 知的障害被告に判決

毎日新聞 
千葉県東金市の女児殺害事件で懲役15年(求刑・懲役20年)を4日に言い渡した千葉地裁(栃木力裁判長)公判は、軽度の知的障害がある勝木諒被告(24)の訴訟能力が争われる異例の展開を見せた。知的障害者の刑事手続き改革が議論される中「通常の手続きで刑罰を科すのが公正と言えるか」と投げかけた形だが、中途半端な問題提起に終わった印象をぬぐえない。勝木被告の取り調べでは検察側も一部録画などの「配慮」を見せた。全面録画ではないので弁護側は反発したが、公判では起訴内容を認め自白調書にも同意。取り調べを法廷で検証する機会はなかった。被告のつたない受け答えなどを理由に「訴訟能力がない」と主張するにとどまり、判決は「コミュニケーションに支障はない」と一蹴。捜査手法にまで踏み込むような審理にはならなかった。

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