2010年11月18日木曜日

ネコのあくび:虹をかける

毎日新聞 
「雲仙・虹」は長崎県雲仙市の坂の上にある。全国で初めて社会福祉法人が運営する更生保護施設である。「前科6犯というので恐る恐る会いに行ったら、まあるいおじいちゃんでした」と前田康弘所長は語る。63歳の男性には知的障害がある。両親がなく、きょうだいもどこにいるかわからない。中学卒業後、転々としながら働いていたが50歳をすぎて仕事に就けなくなった。食べるのに困り万引きをして捕まった。初めはいいが繰り返すと罪はどんどん重くなる。刑務所を出ても頼る人がなく腹が減ってまた盗む。そうして「常習窃盗犯」となった。「虹」にやってきたのは6回目の服役を終えてからだ。初犯から13年、やっと福祉につながった。

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