2010年9月29日水曜日

自閉症:12人、登山で達成感 「やればできるんだ」 /長野

毎日新聞 
茨城県内の自閉症の12人が8月末、療育の一環として、保護者らとともに北アルプス・岳沢小屋(標高2170メートル)までの登山に挑戦した。集団生活を苦手とする自閉症者だが、日本山岳会茨城支部のサポートを受けて、全員がそろって登り切った。「やればできるんだ」。到達した親子らは喜びをかみしめて、上高地を一望した。今回参加したのは自閉症がある14〜43歳の男女12人と保護者13人。事前に勉強して一人一人の症状を覚えてきた山岳会のスタッフ8人が先頭から最後尾までにつき、午前5時半に上高地から一列になって出発した。自閉症協会事務局長の隆子さんは「自閉症の子は自己肯定ができないことが多い。それでもこの登山で、『あの時はがんばれた』という経験を体で覚えることができた」と語る。また「自閉症だから何もできない、ということはない。今回のようにプロ(日本山岳会)が手伝ってくれれば社会参加できることを、世間にも知ってほしい」と訴えた。

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