2009年11月7日土曜日

東京駅女性突き落とし、懲役12年求刑

被害者の代理人弁護士は懲役20年が相当と陳述、検察側は懲役12年を求刑、弁護側は懲役4年以下が相当と主張。裁判員が発達障害と犯行とをどう評価するかが注目されます。判決は週明けの9日です。

【被害者の女性について】
軽傷とはいえ被害者の感情には厳しいものがあります。これは無視できません。
東京駅の中央線ホームで、東京都小平市の60代の女性を後ろから突き飛ばして線路に転落させ、入ってきた電車に接触させて頭に軽傷を負わせたとされる。

「私のような被害者が二度と出ないようにするためにも、一生刑務所に入れて下さい」と訴えた。女性の代理人弁護士も「一生刑務所に入れるのが無理なら懲役20年を」と述べた。

「事件後、精神のバランスを崩し、今も治療が続いている。被告には一生刑務所に入っていてほしい」などと被害感情を述べた。

被害者が「今も頭や首が痛い。体や精神状態を事件前に戻してほしい」と意見陳述し、代理人の弁護士は「懲役20年を求める」と話した。
【太田周作被告について】
アスペルガー症候群と診断されていますが、記事を読む限り、本人、母親とも気づいていない様子です。これは非常に残念。アスペルガー症候群とは気づかずに両親/関係者が強く叱責をしたために事件が起こることが多いのです。ちゃんと診断を受けて適切な養育を行なえば、発達障害のために重大な事件を起こすことはほとんどありません。
精神鑑定の結果は、広汎性発達障害と診断されました。今の精神状態が苦しい、誰か僕を救ってくださいと訴えた。

検察、弁護側双方から犯行動機を尋ねられ「就職活動で何回も落ちて悔しい思いをした。母親から『要らない人間』と言われた。人を殺して死刑になろうと思った」などと話した。
【弁護側について】
弁護側でも精神鑑定できないのでしょうか。本人の特徴や様子などを代弁する人が必要と思います。
弁護側は最終弁論で「被告の受け答えで、反省していないと感じたとすれば、それこそが自分の気持ちをうまく伝えられない障害の影響。表面だけで判断しないでほしい」と裁判員らに呼び掛け、懲役4年以下が相当と主張した。

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