2011年12月27日火曜日

脳性まひの小児科医・熊谷晋一郎さんインタビュー全文(5)発達障害、研究範囲広げる

読売新聞
取り組んでいるのは発達障害の当事者研究です。実験するのではなく、発達障害の当事者の語りを私が聞き取り、その障害がどんなものなのかを理論化し、従来の概念にとらわれず、定義し直す研究です。アスペルガー症候群は自閉症の一種で、私が関心を持つ「見えない障害」です。従来の医学上の定義では、コミュニケーションの障害とか、社会性の障害とされていますが、これはおかしいと思います。コミュニケーションは複数の人で交わされるのに、すれ違いを一方のせいにしているからです。もちろん本人の特性もありますが、例えば、日本人と米国人が何かの問題で対立した時に、どちらか一方のせいにできないのと同じことです。

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