2010年11月23日火曜日

企業と人材/持続的発展、多様性が鍵

河北新報 
経済の先行きが見通せない中、人材の多様性(ダイバーシティー)を高める企業の取り組みが静かな広がりを見せている。ダイバーシティーは性別、年齢、国籍など生まれ持った属性と、宗教、価値観、ライフスタイルといった社会的に獲得された属性の価値を評価し、経営に役立てること。企業活動においては通常、「多様性の受容」を意味する。いろいろなタイプの人材を集め、それぞれが個性を発揮し合うことで、あらゆる状況に対応できる「強い組織」を形成し、企業の持続的発展を図る経営戦略だ。障害者雇用に積極的な衣料品製造販売会社は連帯感が強まる効果を確認。製薬会社は企業のイメージアップにも期待する。企業は多様性を積極的に評価する方向を鮮明にし始めた。固有の事情もあるだろうが、感性や発想の豊かさが問われる時代に、同質的な組織に危うさを感じているのかもしれない。

0 コメント:

コメントを投稿

▲ このページの先頭へ戻る