2010年3月5日金曜日

福岡・小1男児殺害事件初公判 弁護側は無罪主張

検察側は冒頭陳述で事件の背景を「被告の病気(線維筋痛症)と息子の障害にある」と指摘。事件への経緯を「犯行前に便座から立ち上がるのを手伝ってもらった時、息子から『くそばばあ。病気のママなんていらん。早く死んでしまえ』とののしられ、日ごろからかばんに忍ばせていたビニールホースで絞殺した」と述べた。首を絞める際に、ホースの一方を足で押さえ、一方を両手で力いっぱい引っ張ったという。

弁護側は「無罪か刑を減軽すべきだ」と主張し、被告の病歴や処方薬について詳細に言及。さらに「自分の病気や子育てで極度のストレスを抱えていたが、息子には愛情を持って接していた」と述べ、動機についての検察側主張を否定した。

被告は06年、全身に痛みが走る難病「線維筋痛症」と診断された。また、事件から約1カ月半前の08年8月には適応障害などと診断され、抗うつ剤を処方された。それから約1カ月。被告は服用量を変えるなどしながら飲み続けたが、9月9日に服薬自殺を図り、その9日後に事件は起きた。

被告が服用していた「SSRI」と呼ばれる抗うつ剤について、町沢メンタルクリニックの町沢静夫医師は「自殺が強まるとか、自傷、他害とか、犯罪傾向、暴力傾向が強まる」と説明した。SSRIの注意書きには、「攻撃性」の文字が書かれていた。
被告が非常に苦しかったことはわかります。夫、家族、まわりの方々のサポートは望めなかったのでしょうか。抗うつ剤の副作用とするのは大変難しいと思いますが、SSRIの処方には注意が必要な様です。(以下を参照)

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