2009年11月6日金曜日

裁判員裁判:初めて精神鑑定医尋問

MSN産経ニュースだけが「自閉症」と呼んでいて他紙はすべて「発達障害」。一紙だけなのでちょっと不思議な感じがしました。それが今日の記事でよくわかりました。
鑑定医が「被告は自閉症」と述べると、検察側は「障害に当たるのはどの部分ですか。簡単に説明してください」と求めた。弁護側も鑑定書の一部をプロジェクターで拡大して、一つずつ意味を確認した。

検察側の尋問に対し、鑑定医が「現在はアスペルガー症候群」との見解を示すと、裁判員6人は一斉にみけんにしわを寄せ厳しい表情に。女性裁判員は「鑑定書と違うのはなぜか」と質問し、鑑定医は「(鑑定書では)幼児期に診断された症状名を使うのが慣例」と答えた。

捜査段階の精神鑑定で被告を「軽度の広汎性発達障害」と診断した医師

太田被告は捜査段階の鑑定で、広汎性発達障害と診断された。
「自閉症」「アスペルガー症候群」「軽度の広汎性発達障害」「広汎性発達障害」。これじゃ混乱しますし、医師といえども説明するのはむずかしいでしょう。「(鑑定書では)幼児期に診断された症状名を使うのが慣例」って、なんか突っ込まれたのでごまかした感じがします。

そして「軽度の広汎性発達障害は責任能力あり」が落としどころになっているのが釈然としない。6日に結審し、9日判決の予定です。

裁判員裁判:初めて精神鑑定医尋問 ホーム突き落とし事件 毎日新聞
JR東京駅のホームで60代の女性を線路に突き落としたとして、殺人未遂罪などに問われた大阪府富田林市、無職、太田周作被告(25)の東京地裁(井口修裁判長)の公判で5日、捜査段階で精神鑑定した医師の証人尋問があった。

精神鑑定医に初の証人尋問=駅ホーム突き落としー東京地裁 時事通信
JR東京駅(東京都千代田区)のホームから女性を線路に突き落としたとして、殺人未遂罪などに問われた無職太田周作被告(25)の裁判員裁判が5日、東京地裁(井口修裁判長)であり、精神鑑定をした医師の証人尋問が行われた。裁判員裁判での精神鑑定医の尋問は初めて。

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