長崎新聞
小児科医で、諫早市の重症心身障害児・者施設「みさかえの園むつみの家」診療部長を務める近藤達郎さん(52)が、ダウン症患者の家族の手記や専門医としての提言などをまとめた「ダウン症者・家族が幸せに暮らすために」を晃洋書房から出版した。自身が会長を務める染色体障害児・者を支える会(バンビの会)との共編。前半は1歳から58歳までの患者の両親ら21家族24人が実名で寄せた手記を掲載。同症と診断されて動揺しながらも、子どもの笑顔と生命力に勇気づけられ、掛け替えのない存在として受け入れていく心境の変化や、成長の喜び、家族の絆、命の貴さがつづられている。後半は、近藤さんが専門医の立場からダウン症の歴史や統計、合併症とその治療・予防、出生から老齢になるまでに直面する問題などを分かりやすく紹介。
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