静岡新聞社
静岡市駿河区で昨年9月、自宅で母親と弟を殺害したとして、殺人の罪に問われた同区池田、無職の男(39)の裁判員裁判の判決公判が14日、静岡地裁で開かれた。原田保孝裁判長は、被告に懲役18年(求刑懲役22年)を言い渡した。精神鑑定で発達障害と診断された被告の責任能力について、原田裁判長は「犯行前日にナイフを購入するなど計画的で一貫した行動をとった」「殺害行為が悪いことと認識していた」などと指摘した上で、「心神耗弱の状態になかったことは明らか」と認定し、完全責任能力はなかったとする弁護側の主張を退けた。裁判員経験者の女性は判決後の会見で、「発達障害をどのくらい考慮するのか悩んだ」と話した。
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