2011年8月10日水曜日

絵手紙:500通、心の交流 伊丹・永井さん、10年の筆跡出版 兵庫

毎日新聞 
心身に重い障害を持つ福岡県の男性と10年以上にわたり絵手紙で交流を続けている女性がいる。伊丹市の永井喜代子さん(80)。絵手紙は500通を超え、今年2月、交流をまとめた本を自費出版した。「きょうもこなかった 知的障害ゆえに 友だちはいない 便りも来ない」。きっかけは00年4月に新聞の投稿欄に載った一編の詩だった。読んで胸を痛めた永井さんは「絵手紙なら自分の気持ちを表現できる」と、2年前に始めた絵手紙を送った。他人と十分に話すこともできなかった英範さんが週に一度届く手紙に感激し、文字を覚えていった。父の亨さんは「永井さんの絵手紙で英範は大きく成長、変化しました。感謝しても感謝しきれません」と話す。

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