朝日新聞
障害者差別のない社会づくりを目指す、全国的にも珍しい県条例が熊本に誕生した。障害のある人が感じている暮らしにくさを減らし、目的に掲げる「共生社会の実現」につなげる力になるのか。条例検討委員会のメンバーとして素案作りを担った2人に、制定の背景や意義、課題を聞いた。正式名は「障害のある人もない人も共に生きる熊本づくり条例」。今月1日の県議会で全会一致で可決し、施行は来年4月1日。条例の素案は昨年11月、障害者や識者ら16人による検討委員会の議論を踏まえて作成。その後の説明会で事業者などから出た「差別の定義が不明確」などの意見も聞き、県が条例案をまとめた。目的が「差別禁止」から障害者の「権利擁護」になるなどの変更点があるが、同課は「目的は変わっていない」とする。
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